


離婚という決断は、どんな理由があれ、非常に大きな一歩です。
特に、モラハラ(モラルハラスメント)に苦しんでいる場合、心身ともに疲れ果て、未来に希望が持てなくなることが多いでしょう。
私も、結婚当初は幸せだと思っていましたが、次第に夫からの言葉の暴力や精神的な支配が強くなり、耐えることが日常となっていました。
生活がどんどん窮屈になり、自分を見失い、苦しんでいました。
しかし、ある日突然、気づきました。
「これ以上は自分が壊れてしまう」と、そこから私は一歩を踏み出し、モラハラ夫との離婚を決意しました。
もちろんその決断には、大きな不安や恐怖が伴いました。
けれども、それを乗り越えることで、私は自由を手にし、最終的には自分の力で家を建てることができたのです。
この経験を通じて学んだことは、「自立する力」を持つことが、どんな困難をも乗り越えられる力となる、ということです。
この記事では、私がモラハラから脱出し、どのように自立を果たし、最終的に家を建てることができたのか、その過程を詳しくお伝えしたいと思います。
これからの人生をよりよくしたいと考えているあなたへ、少しでも役立つ情報や勇気を届けられたら嬉しいです。
モラハラという言葉を聞くと、多くの人が思い浮かべるのは「言葉の暴力」や「精神的な支配」ですが、これがどれほど深刻で厄介なものであるか、理解することはなかなか難しいかもしれません。
私も最初は、それが愛情の一部だと自分に言い聞かせていました。
しかし、次第にその関係が私を追い詰め、無力感と自己嫌悪に苛まれるようになりました。
モラハラは、外からは見えない部分が多いので、家族や友人に相談することもできず、孤立感が増すばかりでした。
「どうせ私が悪いんだ」と思い込むことで、何とかその状況を正当化していました。
しかし、心の中で感じていた「このままではいけない」という思いが、最終的に私を行動に駆り立てました。
ある日、ふとしたきっかけで、私は心の中で「もう無理だ」と確信しました。
モラハラ夫からの、『これを俺がやったらお前がいる意味ないから!』
その言葉で、離婚という文字が確立しました。
離婚することで、今後どう生きるかは見えなかったけれど、心の中では「これで終わりにしなければ、私はもっと壊れてしまう」と感じていました。
そうして、私は勇気を持って、離婚を決意したのです。
モラハラ夫からの厳しい言葉や、急に優しくなる典型的なモラハラ行動に、気持ちが揺れることが何度もありました。
住む場所についても話し合いになりましたが、彼は「家賃を払って生活するのは大変だろうから、この家に住んでいいよ。俺が出て行く」と言ったかと思えば、「この家は俺のものだ!もし家を分けるなら、ローンも折半しろ!」と怒鳴るように言い出すなど、言葉に一貫性がありません。
そのことから、悔しさで私は自分で家を買おう!と心の奥で決意をしました。
私はこれまで、こうした彼の態度に振り回され続けてきた過去を思い出し、また同じような無力感に陥る前に、この関係を完全に断ち切らなければならないと感じました。
私はモラハラ夫が決め買った家が嫌いでした。また、夫の物で溢れているこの家が嫌いでした。
スッキリとした生活がしたかった私は、もう一度ゼロからやり直そうと決意したのです。
離婚を決断し、家を出る前の数ヶ月は本当に不安でいっぱいでした。
一番の課題は「お金」でした。
働かなければお金は入ってきません。
ずっとパート勤務だったため、フルタイムで働く自信がなく、どうやって生活を支えるかを考えるのは大変でした。
しかし、パート収入より多く稼ぎ、社会保障もしっかり得るために行動を起こしました。
そして、時間を効率よく使え、女性が働きやすい環境が整っている保険営業の仕事を選びました。
下の子がまだ小学生だったため、営業の仕事の柔軟な働き方はとても助かりました。
また、仕事を通してお金について学ぶ機会を得られたことで、将来の目標を立てる力も身につきました。
この経験は、私にとって大きなプラスとなりました。
また、副業OKだったため、私は美容師のパートがとても助かりました。
離婚してモラハラから解放されたことで、安心感と開放感を感じる一方、これからの生活への不安で心が揺れていました。
それでも、あの苦しい状況から抜け出せたことには、心からホッとしました。
しかし、現実の生活は厳しいものでした。
経済的にも精神的にも大変で、特に精神的なダメージが大きく、これからどう生きていけばいいのか、全く分からない状態でした。
それでも時間が経つにつれて少しずつ冷静さを取り戻し、将来に向けて真剣に考えるようになりました。
そして、「いつか自分で家を買おう!」という強い意志で、その目標が心の支えになっていきました。
営業の収入は不安定でしたが、副業しながらどうにか生活はできていました。
また、精神的にも支えとなる人を見つけることが非常に重要でした。
私は、離婚前の孤立感を乗り越えるために、友人や家族に話を聞いてもらったりしました。
心のケアをすることで、少しずつ自分を取り戻し、前向きに生きる力を得ることができました。
さらに、「自分に何ができるか」を考えることが不可欠でした。
私は、パソコンを買い、こうして文章を書くことで楽しさを見つけていきました。
これにより、自分にできることを見つけられたような気がしました。
私もモラハラでとても苦しんだ時期がありましたが、どうにか乗り越えることができました。
だから、同じようにツラい思いをしている人たちに、『あなたも大丈夫だよ』と伝えたいです。
少しでも励みになり、前を向くきっかけになれば嬉しいと思っています。
自立への道は決して一人で歩むものではありません。
私は、周囲のサポートを積極的に求めました。
友人や家族が支えてくれることに感謝しています。
自治体が提供している相談窓口も行きました。
心の中で少しずつ「これでいいんだ」という安心感を得ることができました。
皆のサポートを受けることで、私はもっと自分に自信を持てるようになりました。
モラハラ離婚から数年が経ち、精神的にも経済的にも少しずつ安定してきた頃、私は以前からの夢だった「家を建てる」という目標を思い出しました。
自由を取り戻した今、自分の人生を自分で切り拓くために、まず不動産屋へ行くことにしました。
最初は「お金もないし、中古の安いマンションでいいかな」と思って物件を探しましたが、なかなかピンとくるものに出会えませんでした。
そんな状況を友人に相談したところ、彼女が「50代で家を買った知り合いがいる」と紹介してくれました。
そして、その方がお世話になった不動産屋を教えてくれたのです。
その不動産屋さんに相談して、どのくらいの金額を借りられるか計算してもらったところ、
「この金額であれば家を建てることも可能ですよ!」と言われたのです。
その言葉を聞いた私は驚きとともに即答しました。「じゃあ、建てます!」
まさか自分が家を建てられるなんて思ってもいませんでした。
すぐに子どもたちに報告すると、「本当に?すごい!」と大喜びしてくれました。
そこから土地探しがスタートしました。
最初に相談した不動産屋さんでは、色々な物件を見て回る「物件探し」という感じでしたが、紹介してもらった不動産屋さんは全く違いました。
私の仕事や収入を詳しく聞き、どれくらいの家なら現実的に購入できるのかを一緒に計算してくれたのです。
結果、夢の家づくりが動き出しました。
家を建てることができた時、私は「自分の力でここまで来たんだ」と感じ、感動しました。
自立とは、単に経済的に独立することではなく、心の中で自分をしっかりと支える力を持つことだと思います。
私が経験したように、どんな困難でも、自分を信じて行動を起こせば必ず道は開けると確信しています。
私が家を建てたことで、最も大きな意味があったのは、自分がどれほど強く、前向きに生きられる存在であるかを再確認できたことです。
モラハラによる傷を抱えていた私は、自分を守り、守りながらも新しい挑戦をし続けることで、過去を乗り越えることができました。
家を建てるという目標を達成したことで、私はもう「過去の私」ではなく、「未来を切り開く私」へと変わったのです。
今、私の家はただの物理的な空間ではなく、私が自立を果たし、そして再生した場所です。
この家には、私の努力と犠牲、希望と成長が詰まっています。
何度も壁にぶつかり、時には泣きながらでも進んできたその歩みが、この家を建てるという形で結実したと思うと、胸がいっぱいになります。
ここまで私の経験をお話ししましたが、もしあなたが今、モラハラや困難な状況に直面しているのであれば、どうか一人で抱え込まずに、自分の力を信じてください。
自立することは簡単な道ではないかもしれませんが、必ずしも一人で全てを解決しなければならないわけではありません。
助けを求めることは決して恥ずかしいことではなく、むしろそれこそが自立への第一歩なのです。
支援機関やカウンセリング、友人や家族の力を借りながら、自分のペースで進んでいくことが大切です。
そして、焦らず、一つ一つのステップを積み重ねていけば、必ず新たな自分に出会えます。
離婚後の生活は決して簡単ではありませんが、その先にある「自由」や「自分らしさ」を取り戻すためには、どんな困難でも乗り越える力を持っていることに気づいてほしいのです。
また、離婚後の自立を果たしたその先に、私が得たものは「自信」と「誇り」です。
どんな逆境にあっても、私は自分の力で立ち上がり、再び夢を追うことができた。
そしてその成果として、家を建てたことで、自分の力を実感できました。
この「誇り」は、これからの人生でどんな困難に直面しても、私を支え続けてくれることでしょう。
モラハラ離婚後の人生は、決して楽ではありませんでしたが、その中で自分を取り戻し、成長し、最終的には夢のマイホームを手に入れることができました。
自立することは物理的な経済力だけではなく、心の中で自分を支える力を育むことでもあります。
その過程で私は多くの支援を受け、時には助けを求めながらも、前に進み続けました。
そして、どんなに辛い時期があっても、最終的には自分の力で道を切り開くことができました。
もしあなたが今、何かに悩み、立ち止まっているなら、少しでも勇気を持って前に進んでほしいと思います。
自分の力を信じて、小さな一歩から始めてください。
そして、その一歩一歩があなたを自立へと導き、必ず素晴らしい未来が待っていることを信じてください。
私はそのことを実証した一人です。あなたにも、きっとできるはずです。