はじめまして かなでりん と申します。
高校卒業
美容専門学校卒業
19才 美容室勤務
20代 美容技術コンテスト優勝 全国大会出場
美容専門学校教師
結婚
ネイリスト検定1級取得
長女出産、長男出産
育休中手作り雑貨サイト運営
美容室勤務
30代 次男出産
美容室勤務
メディカルアロママッサージ取得
40代 薬膳の勉強をする
自営会社の経理しながらお金の勉強する
インスタ開始
雑誌掲載 2016年 毎日を特別にするみんなのノート
2017年 みるみる貯まる私のお金手帳
2018年 日経WOMAN 11月号
2019年 書くだけで夢がかなう手帳&ノート術
生命保険会社勤務
FP技能検定取得
離婚
マイホームを建てる!
美容専門学校教師やりながら美容師
モラハラ夫と離婚し6年が過ぎようとしています。
家を出た日の夜、引っ越しの荷物も片付かないまま、アパートのリビングに息子と2人で無言でホッとくつろぐことができたことを思い出します。
その時私は、こんなに散らかったままだけど、誰にも文句言われないということに安堵感を感じていました。
息子は、『ひとりいないだけで、こんなに楽なんだね…』とつぶやきました。
モラハラで悩んでいたのは私だけでなく、子どもたちも同じように感じていたことが、モラハラ夫から逃げ切ってからのことでした。
それまで、私と子ども達は恐怖で怯えていたのだということに気づきました。
子どもを年子で出産し、小さな長女と長男を一生懸命育ててきました。
夫は子どもたちをとてもかわいがってくれましたが、私のことを褒めてくれることはほとんどありませんでした。
美容室へ髪を切りに行きたいから子どもを見ててほしいとお願いしても、義母にお願いしろと言ったり、
夜泣きをする娘だったのですが、イライラして近所迷惑だろ!明日仕事なんだからどうにかしろと怒り、
夫は毎日仕事で帰りが遅く2人の子ども達をお風呂にいれるのも食事も、すべての育児はワンオペでした。
そして夜寝かしつけるのも大変で、私も一緒に寝てしまっていても、夫は夜遅く帰ってきても、メシ!と言って起こされるのでした。
何も言えずにいる自分が嫌になり、ただただ涙が流れてくるときがありました。
それがなんの涙だったのかは、その時は説明できず、ただただ悲しく悔しくツラい涙だったと思います。
夫婦喧嘩をよくしました。
イライラして涙がでるほど悔しくて、泣き叫んだことがあります。
私が反抗的なことを言うと、
『誰のおかげでメシが食えてると思ってるんだ!』
びっくりして、何も言えませんでした。
内心、ほんとにサイテーな男!と思いましたが、専業主婦だった私は、一千も稼ぎがないから仕方ないと思うしかありませんでした。
その他、『お前は三食昼寝付きでいいなぁ』『なにもしてないんだから、それくらいしろ!』『お前の家はこんな汚ないテーブルで飯食ってたんだ』『これを俺がやったら、お前がここにいる意味ないから』
本当にひどい言葉が多かったのですが、その当時はモラハラという言葉がそこまで常識になってなく、友人にそれはモラハラと言われるまでモラハラがどういうものかも知りませんでした。
毎回なぜこんなことを言われないといけないんだ、と悔しい思いをするだけでした。
夫婦喧嘩の原因は、ほとんど子どものことかお金のことでした。
そんな言い合いをしていると、必ず
『お前が使いすぎてるからだろ!』
『子どもに何も言わないお前が悪い!』
お金を使いすぎでもないし、子どもに何も言っていないわけではないです。
あなたに、『メシこれだけ?』と文句言われるからたくさん作っているんです。だから食費がかかるんですと言いたかったが、言い返せば倍返しどころではすまないことを恐れなにもいえませんでした。
子どもにはいつも注意しています。
あなたは、それを見ていないだけです。
なにも知らないのはあなたです!と言いたかった。
だけど言えない…そんな毎日でした。
夢のマイホームは中古物件でした。
中古物件が嫌だったわけではありません。
ただ、この家なんかいますよ…そう思ってても言えるはずもありませんでした。
だって、あなたがとっても気に入っていたから、私に黙っていろと言うから…
おまけに、普段仕事でいないにも関わらず、広くて一番陽当たりのいい部屋はいつも自分の部屋にします。
そして、物で溢れ物置状態。
しかし私には、お前はだらしない、片付けられないと言ってきます。いつも自分のことを棚に上げて人に言える神経は尊敬。
離婚し家を出てから、子どもたちも声をそろえて、『あの家なんかいたよね…』『あの人の部屋なんかゴミばっかり集めてモノ多すぎ』て話していました。
子どもが中学生になり、自尊心がついたころ、子ども達は夫を嫌うようになりました。
それは、けなすようなことばかり言うからです。
子ども達は反論するように、ボソッと口答えをすると、夫は長男に手をあげるようになりました。
長男はほとんど部屋から出てこなくなりました。
ご飯のときは部屋からでてくるので、私はそれだけで良かったと思っていたのですが、夫は追い打ちをかけるようにこう言うのです。
『お前はメシ食うか寝ることしかしてねぇなぁ、犬と一緒だな!』
息子は夫とご飯を一緒に食べなくなりました。
子どもの人格まで否定するようになっていきました。
家の中では王様だった夫は、とにかく私はもちろん、子どもたちのこともけなすようになりました。
そして、ひどい一言を言ったにもかかわらず、笑っているのです。
その姿は異様にもみえました。
子どもたちはというと、ドン引きです。
そして、他人からは、『ほんといい人だよね!』と私と子ども達は言われます。
私と子どもたちは苦笑いするしかありませんでした。
私は離婚後、保険営業の仕事をしていました。
5年ほどやっていましたが、世の中にはこんなたくさんのモラがいるんだなぁと驚くことが多かったです。
お客様と話をしていると、私のモラレーダーはすぐ感知します。
ある若いご夫婦がいたのですが、子沢山で夫は浮気の連続、慰謝料まで払っていて仕事もよく休み、借金まみれと言っていました。
おまけに、また妊娠…完全に多産DV、そしてモラハラ、マネハラという感じでした。
ある日私は彼女から相談されたので会う約束をしていました。しかし当日風邪をひいたと連絡がきたので、子ども達もいるのに心配になり差し入れだけ渡しに自宅へ行きました。彼女は少し咳をしているくらいだったのですが、疲れ切っている様子でした。
大丈夫かとたずねると、きのうの夜喧嘩をして真冬の寒空の中パジャマのまま外に締め出されたと言うのです。しかも夜中2時頃まで外にいたようです。
それは風邪ひくに決まっています。家に入れてもらっても、暖房も布団もない部屋で寝かされたと言っていました。
私は涙が出そうになり、いろいろ話したのですが…彼女はモラハラとかDVなどとは全く思っていない様子で、ただ浮気のことだけを悩んでいる様子でした。
浮気もですが、離婚の原因オールマイティーなご主人でしたが、彼女はただただ離婚は私には無理というばかりでした。
いろいろ説得しましたが、無理です自信がありませんというばかりでした。
何もしてあげられないことに、悔しくモヤモヤしました。
保険営業をしていると、ほんとに色々な方のお話を伺うことが多く、皆私にたくさん自分の話をしてくれます。
なぜこの人は自分の収入があるのに、仕事の安定しない夫と一緒にいるのだろう?
なぜ離婚をしないのだろう?
子どもがいるから?お金以上のすごいものをもっているから?親の財産?といろいろ考えましたが、人の考えていることは私にはわかるはずがありません。
だって、思考や感じ方は人それそれですからね。
だけど最近、それは年齢なのかもしれないと感じました。
私はもうすぐ50になりますが、確かに意欲や気力が薄くなってきているように感じます。
長年頑張ってきた仕事も、若い時みたいに、よし!頑張るぞ!とならなくなってきているように思います。
もうじゅうぶん頑張った!あとは定年まで乗り切ろう!って感じなのでしょうか。
そうなると、離婚して仕事頑張ろう!というより、現状を保てるように頑張ろうと、人は守りに入ってしまうのかもしれません。
自分は夫のことが好きだからといいきかせて一緒にいるようにも見えるのです。
それも生き方なんだな、って最近は思うようになりました。
行動できなかった後悔と、行動して失敗する後悔とありますが、私は後者を選びます。
行動して、もし失敗したとしても、そこで得られることの方がたくさんあることを私は知っているからです。
私は今まで生きてきて、後悔はなにもありません。
たくさん失敗して遠回りしてきましたが、それは私にとっての経験となり、すべて役にたっているからです。
人には、少し遠回りしてきたね、なんて言われますが、私はそうは思っていません。
遠回りも必要だったのだと思っています。
よく、あれは時間と金の無駄だったなぁ…なんて話を聞きます。
私もそんなことがたくさんありますが、無駄だったとは思っていません。
それは、私には向いていないということがわかったり、まわりまわってあれがあったから今こういうことができるんだということが分るからです。
無駄と思うか、ためになったと思うかは、それぞれ人によって感じ方が違うようです。
離婚も一緒で、離婚して後悔して引きずっている人もいるのが現実です。
それを失敗と思い続けるか、失敗と思わず楽しめるかは自分次第ということが分かりました。
わたしは18年間、お前の考えはおかしいと言われ続け、呪いをかけられ消えかけていた自分の体が、パッと指先の輪郭までハッキリと見えるようになった瞬間がありました。
それは家を出る直前、母に離婚したいとモラハラ夫のことを話すと、『早く家を出なさい!あなたが病気になったら子ども達はどうするの!体だけでもいいから早くでなさい!』と言ってもらえた時、私にかけられていた呪いはとけたのです。
そして、私は本来の自分を取り戻し、自分のお城を建てました。
安心して暮らせるお城です。
贅沢はできませんが、じゅうぶんな生活ができています。
離婚はかんたんなことではありません。
ですが、自分や子どもたちを守るために必要な場合もあります。
他人にどう思われようが、後ろ指さされようが、あなたの体や心が壊れるほど我慢する必要はないということです。
モラハラは被害にあった人にしかわからないことです。
他人に相談してもなかなかわかってもらえなかったりします。
現に私がそうだったからよくわかります。
いくらツラいと言っても、うちもそうだよ、どこも一緒だよと言われてしまいます。
でも、このツラさは自分にしかわからないことなんです。
わかってもらおうと思うことが無理な話しなんです。
あなたの友人は、他人の旦那がモラハラだなんて悪くいうことをしないからです。
話す相手は選ばないといけないということです。
家族であっても、価値観が違えば、あなたのツラさは理解してくれません。
私の母は、離婚していて、後から分かったのですが、父は浮気はもちろん軽くモラハラだったのかもしれません。
私が若いころ、父と口論になり、『風俗で働いて稼いでこい!』と言われたことがあります。
怒りの末に出た言葉だったのかもしれませんが、なぜかその言葉は忘れられず、今も私は父とは距離を置いています。
そんな父だったから、母は離婚をしたのです。
母は私のことをすぐ理解してくれました。
私にはもう一人とても感謝している友人がいます。
その友人は、私にそれはモラハラだよ!と言ってくれました。
そして、『もう十分頑張ったよ!』と言ってくれた時の、滝のように流れてきた涙は安堵感でいっぱいでした。
私は今までたくさんの人たちに助けられてきました。
そして、ここまでやってこれたことに、とても感謝しています。
私も昔の自分のような人たちに手を差し伸べたいと思うようになりました。
モラハラという言葉は今でこそ通じる言葉になってきていますが、40代後半以降の方にはまだまだ認識が浅いのかもしれません。
私は、弁護士でもなければカウンセラーでもありませんが、被害者としての気持ちはとてもよくわかります。
公の場で相談して下さいとは言えませんが、少しだけお話を聞いたり、私の経験からアドバイスできることはあるのではないかと思い、このブログで体験から得た知識を発信していこと思いました。
私のように家を建てたいとか、自立をしたいとか、まずはそうすればいいのかとか、頭ではわかっていても行動できないということはよくあります。
離婚も同じで、離婚したいけど、子どものことや、仕事やお金のこと、たくさん悩むことがありすぎて、決断できないから動けない。
そのようなことに対しての、ほんの少しでも背中をポンっと押してあげられるようなブログにできたらいいなと思っています。
今までモラハラ夫に、女だからとか、そのくらいとか、お前の仕事なんてと言われてきたことをひっくり返して、私はできる女です!と自分を守り強く立ち向かえることができるように前に進んでください。