家庭内別居と盗聴器

 

結婚生活18年間の間に、離婚話が数回ありました。
その度に家庭内別居になります。
夫は自分の部屋にこもって出てこなくなります。

 

最後の離婚話のとき、上の子2人は高校生で、末っ子は小学生でした。
もう上の子達も高校生だし、もう我慢したくない!と離婚を決意し、しっかりと仕事をしようと、保険会社で働き始めました。
やはり、ひとりで生計をたてるのに、しっかり保障のある正社員という選択をしました。

 

 

家庭内別居でも天国でした!

 

最初は気を使って、ごはんは?と聞いてあげていましたが、無視するので、もう夫のごはんを気にするのをやめました。
まぁ、なんて楽なんだ!と思いました。
そして、子どもたちとバカ笑いしながらご飯を食べていました。

 

子ども達にはまだ離婚を決めたことは話していなかったのですが、夫が仕事から帰って来る前に子ども達との食事はとても楽しく、いつもバカ笑いしながらの食事でした。

 

しかし、夫の車の音がすると、『あ!帰ってきた!』と子ども達は慌ててご飯をかき込み、部屋へ逃げるのです。
小学生の末っ子だけがそのまま残り、夫が帰宅。
洗面所でガシャンガシャンと大きな音を出し着替えをし、そのまま部屋へ上がります。

 

リビングに来るかと身構える私…
そのまま部屋へ行く夫の足音で、ホッとしていました。

 

そして、私は保険の勉強。
試験ばかりで、こんなに勉強したのは学生の時依頼久しぶりでした。

 

 

なぜか聞かれている気がする日々が続く

 

部屋にいるから大丈夫と思いつつ、そーっと降りてきて聞いているような気がして、たまに悪口を言っている子ども達に、しーーー!っと人差し指を口の前に立てることが多くなりました。

 

実際はいないのですが、なんか聞かれているような気がしていました。

 

子どもたちは、え?とする顔をしていましたが、なんか聞かれてる気がするんだよね…と子ども達に話すと、
たしかに!やりそう!だってそんなの仕事柄簡単だよね!キモ!と言っていました。

 

私は、もしそうだったとしたら、すぐこの家を出るから!と言っていました。
その時は、子ども達は何も言いませんでした。

 

 

話し合いの結果離婚決定!

 

夫の最後の捨てセリフは、狭いアパートにでも住めばいい!
そう言って、部屋へ行ってしまいました。

 

それから、お金の話しや養育費の話をしましたが、モラハラ夫はすべて私のせいでこうなったと、子どもたちを洗脳するんじゃねーと話しにならず、どんな話をしても最後はお前のせいだと堂々巡りだったので、養育費なんていらない!とスパっと断りました。
ただ、娘の大学費用だけは出してほしいと、それだけを了解してもらいました。

 

でも、私は行ったのです。
あなたがやっている言動は、モラハラだから!って。
そしたら、逆切れして、お前が子ども達を洗脳してるんだ!と言われたので、話し合いもあきらめました。

 

そして、子どもたちに離婚の話しをし、この家を出て行くと話した瞬間から、子どもたちが部屋探しを始めました。
お風呂は大きいほうがいい!部屋は何部屋?となぜか楽しそうでした。

 

この部屋、一回見に行こうよ!
なぜか、子ども達は楽しそうでした。

 

 

なかなか引っ越しに踏み切れない日々

 

仕事がしんどく、なかなかお金も増えませんでした。
やはり、女ひとりの収入だとキツいのか…と思い、少しずつ自信をなくしていきました。

 

子ども達には、いつ引っ越す?と聞かれ、答えられない自分がいました。

 

早く不動産屋へ行こうよ!と急かされていましたが、お金がないのに部屋は借りれないんだよ!と子ども達に説明しました。
敷金、礼金と手数料とかもろもろかかって…と説明し、ママの仕事もまだ研修中で少ないし…と話すと、テンション下がったようになってしまいました。

 

少し他でも仕事するから、あと、数カ月待って!と言うと、
他に持ってないの?貯金とか…と息子が言いました。

 

あるけど、それはあなたたちの今後の学費だから…と言うと、
息子は、そんなのいいから、それ使って早く引っ越そう!と言いました。

 

学費って借りることもできるよね?
その時また考えればいいじゃん!
今は大学とか考えてないし、その時また考えるし、バイトもするから!となぜかすごく急いでいる様子でした。

 

しかし私は、すぐ決断できませんでした。

 

 

 

息子の本当の気持ちがわかった日

 

仕事に、試験に、美容師のパートをし、ほぼ休みなしで働いていました。