我が家は信じられないものがリビングについていました。
それは監視カメラです。
信じられないかもしれませんが本当です。
それによって私と子ども達は苦しめられてきたのです。
どんな感じだったか、ぜひ最後まで読んでください。
我が家のリビングには監視カメラが3台ついていました。
しかも、リビングの天井の角に2台と、テレビの前に1台。
なぜ?
モラハラ夫は犬を見るためと言いながら、カメラの向いている方向はダイニングテーブル。
私達家族はモラハラ夫に監視されていました。
なぜ監視カメラで私たちを見ていたいのか?
その時はそれだけが疑問でした。
でもおそらくですが…
家で私が何をしているのかを探っていたのかもしれません。
私が家にいないと、電話が鳴ります。
そして、『どこ?何してる?』と冷めた言い方をされます。
何か私の尻尾をつかもうとしているような、私の負い目になるようなことを探されているようにも感じました。
それによって、私がモラハラ夫の言いなりになるようにしたかったのかもしれません。
のぞき見ることを、おもしろがっているようにも見え、そんなモラハラ夫に普通じゃない感覚を覚え、そして異様に感じていました。
ある夏の暑い日、小学校の役員で学校へ行きました。
役員が終わった後に仕事が入っていたので、急いで家へ帰りました。
暑くて汗びっしょりだったのですが、シャワーなど浴びる時間はなく、急いでリビングで汗で濡れたシャツを脱ぎながら着替えをしました。
汗で濡れたシャツを脱ぐと、携帯がなったので、急いでるのに誰?とイライラしながら下着の状態で電話にでると、
『丸見えだから!ハハハハハ!』とモラハラ夫が笑いながら電話の向こうで言っているのです。
これから仕事だからと、イライラマックスで言うと、『どこ行ってたんだよ!』と急に真顔になった様子で言われました。
『は??学校だわ!』とさらにイライラしながら答え電話を切りました。
てかお前は何してんだ?と逆に言いたいくらいでした。
こうやっていつも見られていると思ったらホント気持ちが悪く、気分も悪くなるものです。
それから、私はリビングで着替えたりするときは、カメラの死角でするようになりました。
本来なら、誰もいない部屋で堂々と着替えたりできるはずなのに、それができない窮屈感を感じました。
落ち着く場所がない状態です。
のんびりゴロゴロしたりできませんでした。
だって、そんなの見られたら、お前はいいなぁ三食昼寝つきで!って言われてしまうからです。
別のある日、私の母が家にきました。
リビングでコーヒーをいれ、母と飲みながら話をしていると、
『なにあれ?』と母がカメラを指さし聞いてきました。
カメラ…
『なんで?』
知らない、あの人がつけたから…
そのあと、母は何も言いませんでした。
そして、後日電話でこう言ったのです。
『もう行きたくない、会うときは外で会おう』と言われました。
そりゃそうですよね。
いつ見られているのかわからない状態でくつろぐことなどできません。
その後、本当に母はウチには来ませんでした。
それから、お正月はモラハラ夫の弟や、親せきが集まってきます。
弟は私にぼそっと言いました。
『なんでカメラなんてつけてんだ?』
『アイツ(←モラハラ夫のこと)大丈夫か?』
私は苦笑いしかできませんでした。
やはり、誰しもそう思うのでしょうね。
おもしろがっているのか、本当に私を監視しているのか?
全然わかりませんでした。
今思うと趣味ともいえるし、すべてを把握したい欲求だったのかなぁとも思いました。
自分では俺はなんでもできると言いながら、本当は自信がなく、承認欲求の塊だったのかもしれません。
私の後ろめたいことを探り、そして支配したかったのでしょう。
よく、私が携帯をずっと見ている姿を見ながら、誰と連絡しているのかと疑ってきたこともあります。
ただ友だちとラインしたり、ゲームしていただけなのに…
私が明日は仕事も休みだから、夕飯の片付けをゆっくりすればいいと思って、満腹になってゲームをしていると、
『携帯ばっか見やがって、誰と連絡してんだよ!』と、にらみつけるような顔をして言ってきます。
は?ゲームしてるだけですけど!と冷めた顔で言っても、疑うように、ニヤッと鼻で笑うのです。
まるで、ウソばっかつきやがって、というような顔でした。
また、私の携帯をこっそり見ていたり、ひどいときは、警察が調べるような携帯のデータを管理しているところで昔の同級生が働いているようで、私の発信記録までも仕入れていました。
やることが本当に気持ちが悪く、何をしていても、すべて疑われていました。
ママ友にそんな話を相談すると、愛されてるんだねー!と言われます。
それを聞くたびに、わかるわけないよな…と思い、それ以上何も言えなくなりました。
結局他人事なんだなぁと感じました。
それが愛されていることだと言うのなら、あなたもそうされたい?と聞きたかった。
しかし、あきらめて何も言いませんでした。
最初は犬を飼い始めたばかりだったので、留守中心配で「いたずらしてないか」などを理由にし、私も仕事中に犬を見れて安心していました。
しかし、カメラの性能を良い物に変えていて、いつの間にか私の携帯からは見れなくなっていました。
そして、カメラの台数も増え、気づけば3台ついていました。
本人は正当な理由だと信じ込み、実際は私の自由を奪う目的であることを自覚していなかったかもしれません。
そのとき息子は、なんで天井についてる?
しかも、犬の方じゃなく、テーブルの方向いてるし!と言いはじめ、マジきも!と言っていました。
監視カメラをつけることで「家のルールは自分が決める」「自分が家の主である」といった影響力を強調していたのかもしれません。
家の中での主導権を握ろうと、子ども達も中学生や高校生になって口答えをし始めた頃だったので、自分が決定権を持っているという意識を強めたかったのかもしれません。
私たちに、自分の影響力を認識させるためにやっていたのでしょうね。
子ども達は、そんなモラハラ夫をバカにするようになっていました。
理解できないからです。
分かるわけありませんよね。
モラハラをする意味さえも、その時はわかっていなかったんですから。
今になり、たまにそんな話しになりますが、結局上手なコミュニケーションを子ども達とてれないから、私と子どもに対して「いつでも見られている」というプレッシャーをかけ、自分が優位な立場に立っていたかったんだろうね、と子ども達と話していました。
子ども達の方がモラハラをよく理解していると思いました。
当の本人は、俺のことをモラハラと言いやがって!お前が子ども達を洗脳してるだろ!と言われました。
そして、今もモラハラ夫は子ども達に、またアイツ(←私)に洗脳されてるのか!と言ってくるそうです。
離婚して6年たった今でもだそうです。
モラハラをする人は、相手の行動や考え方をコントロールし、支配したいという欲求が強い傾向があります。
今回は監視カメラの話しでしたが、コントロールしようとする方法は、普段の生活の中に潜んでいます。
言葉や行動も精神的にもきますが、監視カメラは、精神的にというか単純に気持ちが悪かったです。
わからないところで見られているストレスは疲れるものです。
主導権を握ることができるなら、どんなことでもするのだと思いました。
そしてモラハラ夫は、私が楽しんでいることが面白くなかったようです。
私は、そんな鳥かご状態から抜け出したくて、一生懸命自分の居場所を探していました。
私がパソコンをずっと見ていることも、スマホをずっと見ていることも、何をしていてもモラハラ夫は面白くないのです。
今、本当に離婚して良かった!と思っています。
自由になった今、あの18年間はなんだったのか、疑問しかありません。
子どもが可哀想だからって思っていたことは、子どもが小さいときだけでした。
子どもが物心ついたときには、子どもたちもモラハラ夫のことを異様だと思っていたのです。
言っていることと、やっていることが、まったく違いすぎると子ども達は言っていました。
そして、まともな話しができない人とも言っていました。
ほんと、離婚してよかった!
しかも、家を建てた私を知って、モラハラ夫はきっと悔しいと思っているかもしれません。
そして人には、あんなしょぼい家建てて…とか言ってそうです。
でも、もっと私の悪口言えばいい!っと思っている今の私です。
あなた家のモラハラ夫はどうですか?