モラハラ夫の嫉妬とゆがんだ愛情の真実

 

 

“体を売って稼いでこい!”

 

 

 

子供が小さく、私は専業主婦で家にいたころのことです。
毎日の育児に、そして夫のご機嫌取りに疲れ果てていました。

 

 

専門学校の講師をしていた時の教え子から突然メールがきました。
“先生が昔働いていた所に、僕、就職します。“と…
それから、たまに連絡をするようになりました。

 

 

彼はそこで働き始めてからも、私に時々報告してくるようになりました。
今は○○さんと同じお店です。など、懐かしい名前がたくさん出てきて、
私も嬉しく、メールが楽しくなっていました。

 

 

なぜそんなに、楽しかったかというと、
私は今までの友達関係をすべて閉ざされていたからです。

 

 

どういうことかと言うと…
携帯を変える度に、新規で電話番号を変えさせられました。
別にいいだろ?と、そして私が嫌と言うと、
は?なんでだよ?誰と連絡とってんだよ?
え?え?いってみろよ!としつこく攻めてきました。

 

 

そうなると、もう、めんどくさいのです。
どうせ男だろ?みたいな顔をするので、
もういいよ、新規で…と、何度も変えてきました。
でも、自分の番号は、俺は仕事で必要だからと変えません。

 

 

そして、こう言うのです。

 

“お前はやりマンだから、お前の友達や知り合いには俺は会いたくない!”

 

“地元の奴らはそうやって噂してるんだよ!あの女はすぐできるってな!”

 

“お前は気づいてないかもしれないけど、お前はそうやって噂されてるんんだよ!“

 

 

???
あなたは私の何を知ってるの?
私の地元の何を知ってるの?
私がどんな学生生活を送ってきたか知らないよね?
私そんなに有名だったの?笑

 

 

高校3年間同じ彼氏でしたし、そのあとは、いろいろいましたが、
別に目立つ付き合い方はしてません。

 

 

ただ実は、その一人に少し年齢が上の方がいました。
でも、私も22~23歳くらいでしたので、大人はやっぱり違うなぁと思いながら、
仕事の相談や、将来の相談、たくさん教えてくれました。
また、20代の小娘が行けないような所に連れてってくれることが楽しくて付き合っていました。

 

 

今でいうパパ活と言われてしまえばそうなのかもしれませんね。
でもお金はもらっていませんし、高価なものを買ってもらっていません。
好きだけど、これは今だけでいいやという感覚でした。
そして私はそっと離れていきました。

 

 

私もそれを夫に言ってしまったのがいけなかったのですが…
“きもちわりい、ありえない、汚ねぇ“
ものすごい汚いものを見るような目で私を見ました。
あの顔は今でも忘れません。

 

 

結婚前の付き合っていた人がどんな人かなんて、私はどうでもいいと思うのです。
でも、モラハラ夫は、そこは違うのです。

 

 

そんなじじいと、マジできもちわるい!と、
ありえない!と、とにかくしつこく、
忘れたかと思えば、また同じことを、グタグタと嫌味を言ってくるようになりました。

 

 

そのうち、私も、過去を消したい!と思うようになりました。
これは恥ずかしいことなんだ、と思うようになりました。
言わなくていいことを言ってしまったことに後悔しました。

 

 

でも、妊娠していた私は、
きっと子供が生まれれば、そんなことも忘れるだろう…
時間が忘れさせてくれるだろう…と思っていたのです。

 

 

ところが、全くというほど、忘れることはなかったのです。
そう、そこからが悲劇の始まりでした。

 

 

テレビで歳の差婚の話題、
ドラマで年の差不倫、
とにかく、年の差のキーワードになると、
不機嫌になり、
お前、どうなん?またジジイとやりたいか?
また、汚いものを見るような顔をして言ってきました。

 

 

そのうちそのキーワードを避けるような生活をし、
できるだけそのことを言われないようにしながら、
月日は気づけば、10年が過ぎたころ…
また始まりました。

 

 

“お前はジジイとでもできるからなぁ”

 

“きもちわりぃ”

 

 

10年たっても、ずっと言われることに、
とうとう、私もブチギレました。

 

 

“は?結婚前の話でしょうが!
こうやって私は死ぬまでずっとそのことを言われ続けないといけないの?
バカじゃない!”

 

干していた洗濯ものを、モラハラ夫に投げつけました。

 

 

そして、モラハラ夫は逆切れです。

 

 

“事実だろうがよ!”

 

 

昔教え子とメールをしていたこと、内緒で飲みに行ったこと、
私の携帯をすべて見ていました。

 

 

たまたまFacebookで昔お世話になった男性の先輩とのやりとりも、
誰に頼んだのか、何年も前のデータを入手していました。
データというのは、警察などが調べるような方法でです。

 

 

私の知り合いの男性たちを調べていました。
そして、こう言うのです。

 

“そいつを拉致して、すっ裸にして山奥まで連れていきボコボコににして置き去りにしてきてやるよ”

 

 

また、挙句の果てには、年の差の男性の家まで調べ、その人の嫁に電話をし、
いつ結婚したのか、その時○○○○(←私の旧姓) という人と付き合っていたことを知ってますか?
訴えますか?
と話したようです。

 

 

ようするに、何が言いたかったかというと、
私が付き合っていたときは結婚していたということです。
だから、お前は不倫をしていたんだ!と言いたかったようです。

 

 

結婚して10年以上が過ぎて、子供も3人生まれ、
それを聞いた私は、へーそうだったんだ…くらいしか思いませんでした。
その時、彼本人は私に結婚はしていないと言っていました。

 

 

でも結婚してたことがわかっても、全く驚きませんでした。
だって、もう関係ない人だから…
なので、正直、だから?って感じでした。

 

 

それより、そこに電話をした、モラハラ夫の行動の方が気持ち悪く感じました。
だって、結婚する前に付き合っていた人のことですよ!

 

 

“お前は不倫をしていたんだ!最低だな!”

 

 

そんな昔の話は、私にとって、どうでもいいことでしたが、
モラハラ夫は、おかしくなるくらい大きな声をあげて、私をののしりました。

 

 

 

 

そして、男性と連絡をとっていたことや、嘘をついて飲みに行ったことを

 

 

土下座して謝れ!と…

 

 

よちよち歩きの3人目の子供を目の前に、
まだ離婚する訳にはいかないと思い、
私は自分の無力さに対しての悔しさで、ボロボロ涙を流しながら
土下座をして謝りました。

 

 

でも毎日毎日、謝っても謝っても、ののしられるだけでした。
そのうちこう言うのです。
許してもらいたかったら、

 

 

“体を売って稼いで、金持ってこい!”と…

 

 

絶句でした。

 

 

それでも毎日毎日、過去の男のことを怒鳴りちらし、
私の忘れてしまった記憶を、根掘り葉掘り聞いてくるのです。

 

 

そんな毎日が1年続きました。
もう頭がおかしくなっていたかもしてません。
でも、感じました。
冤罪ってこうやっておこるんだ…と。
これが尋問ていうやつなんだ…と。

 

 

毎日毎日、違う!そうではない!と
過去の忘れてしまった記憶を思い出しながら、
こうだった、ああだった、と言っても、

 

“いや、違うね!”

 

“お前は○○したんだ!”

 

と勝手に決めつけられるのです。
私がやってきたことや、私しか知らない事実を、
いや、違うね!というのです。

 

 

こんなことの言い合いを毎日していると、

 

 

“もういいよ、それで…”

 

 

となってしまうのです。
毎日のそんな話に疲れ果て、
“そう思うならそれでいいよ…”
となってしまうのです。

 

 

警察の尋問とは、きっとこうゆうものなのだと思いました。

 

 

毎日毎日、夜中までののしられ、尋問をされ、
涙を拭いながら、疲れ果てて寝る…
でも、いつ怒鳴りにくるかわからない恐怖で、ゆっくり寝れず、
そんな生活が1年…

 

 

私の目の周りは、涙を拭きすぎた摩擦とクマで、真っ黒になっていました。
まだ36歳でしたが、36歳の顔ではなくなっていました。

 

 

あるとき、たまたま、モラハラ夫の友人が私を見かけ、びっくりしたようです。
モラハラ夫に、“嫁をあまりいじめすぎるなよ!“と言ったようです。
そして急に優しくなるのです。
その変わりようは、ほんと怖いくらいでした。

 

 

でも、その後も結局、気に入らないことがあると、
私を汚いものを見るような顔をするのは変わりませんでした。

 

 

子供のいじめと変わらないな、と思いました。
いい大人がいつまでたっても子供なのです。

 

 

モラハラ夫は、愛情などみじんもないことに気づきました。
そう、モラハラ夫は、必要とされたい、愛されたい、という自分の欲求のために、
人を蹴落とし、痛めつけ、あなたが必要です、助けて下さいと言わせたいのです。

 

 

本当の愛情を知らないのです。
愛情なく育ったのでしょうね。
または過保護すぎたのか…
すべてがゆがんでいるのです。

 

 

愛されたいがためにしている行為なのです。

 

 

今私は、モラハラ夫から離れ、本当の幸せと自由を手に入れました。
そして、こう思うのです。

 

 

そう…
ただただ、可哀想な人。

 

 

ということだけです。