マイホームの夢を叶えたシングルマザーが奮闘した365日★11話

 

 

お家のパンフレットをいただき、私はルンルンで不動産屋をでました。

 

 

嬉しすぎて、すぐ母に電話をしました。

 

 

え?そうなの?すごいじゃない!と母も喜んでくれました。

 

 

 

 

 

つづき

 

 

 

 

ローンの審査をしながら土地探しが始まりました。

 

 

まだ下の子が小学生だったので、中学に上がる前には決めたかったのでタイミングとしてはとても良かったです。

 

 

土地さえ決まれば中学が変わったとしてもどうにかなる!という考えでした。

 

 

今住んでいる場所から近い場所から探してもらいました。

 

 

予算は少ないのであまり大きな土地は買えません。

 

 

値段で決めるような感じでした。

 

 

何個か候補があり、今の家からいちばん近いところだと…とひとつ見せてくれた土地がありました。

 

 

私はそれを見てゾッとしたのです。

 

 

 

 

住所が○○町何丁目の○ー番地で…

 

 

ん?モラハラ夫の家?私も住んでたよそこ…

 

 

と一瞬思いましたが、土地の大きさ違うし…

 

 

あ、場所違う…でも一文字しか違わない…汗

 

 

鳥肌がたちました。

 

 

○○市●○町○丁目○ー○○ 同じ市内なのは仕方ありませんが、●○町の最初の文字が違うだけで、何丁目何番地もモラハラ夫の住所とまったく同じだったのです。

 

 

気持ち悪すぎて、即却下でした。

 

 

なんなんでしょう…初っ端からそれがくるとは…怖かったです…。

 

 

モラハラ夫の怨念でしょうか?本当に怖かったです。

 

 

 

 

気を取り直して…

 

 

不動産屋さんは今住んでいる場所の同じ中学になる場所を探してくれていました。

 

 

でも本来ならモラハラ夫と住んでいた場所と引っ越し先は近いのですが学区が違ったため、本来なら小学校も転校しないといけなかったのですが、書類上だけどうにかうまく作って転校せずに通っていました。

 

 

車通りの多い道を一本渡るのに横断歩道がない理由だけでしたので、親の責任でと言って毎朝学校まで送りますと言い許可していただきました。

 

 

お役所さんの固い理屈にイライラしましたが、私も負けずに頑張りました笑笑

 

 

話は戻りますが…

 

 

不動産屋さんは今の学区とはちょっと外れまして、中学は○○中学になりますが…格安土地があって…と見せてくれた土地は、上の子たちが通っていた中学の学区でした。

 

 

私は、いい!そこ!だって長男長女の友達はその辺りにたくさんいる!中学も長男長女と一緒!

 

 

ああ!そうですか!よかったぁ〜!と不動産屋さんもご満悦でした。

 

 

土地は24坪で小さいけど…場所はいい!と私は言いました。

 

 

狭くても上の子たちは数年で家を出て行くだろうし、将来は私が住むだけだし、まぁ十分かな…と思いました。

 

 

すぐ土地を見に行きました。

 

 

住宅地でしたが、狭い路地を曲がって奥の場所でした。

 

 

路地の奥なので道の半分が間口で間口以外全面家に囲われたような感じでした。

 

 

ああ…暗い…

 

 

ぼろぼろの家が建っていました。

 

 

 

 

これを壊し新しく建てる感じでした。

 

 

家屋ごと買うことになるので解体料は私もちになります。

 

 

でも、そこの土地の値段が驚くほど安く500万でした。

 

 

解体料払っても安かったと思います。

 

 

でも見て回ると、へんな穴をふさぐコンクリートの蓋があり、そこがとても気になり不動産屋さんに聞きましたが、

 

 

なんだろ…?ちょっと持ち主さんに聞かないとわからないなぁ…

 

 

じゃ聞いたら教えて下さい!

 

 

なんだか嫌な予感がしました。なんかその穴が気持ちがわるかったのです。

 

 

あと間口が狭いことも気になりました。車は一台は入れるかな…くらいの幅ではありましたが、隣に住んでいる方も気になりました。

 

 

郵便を取りにでてきたので、私はこんにちは、と挨拶しましたが、そっけなく頭を下げ玄関の掃除を始めました。

 

 

お隣の2階の窓から誰かに見られている感覚があったので私は上を見ました。男性が見ていたと思います。パッと隠れたのです。

 

 

息子さん?旦那さん?置いてある自転車は若い子が乗るような自転車だし…息子さんかな?という感じでした。

 

 

なんだかお隣さん感じ悪い…汗

 

 

ん…ちょっと考えます。と言ってその日は帰りました。

 

 

そして、息子と相談しました。

 

 

場所はいいけどなぁ…中学は上の子が行ってたところだし、スーパー近いし、駅まで歩けない距離ではないし…でも間口が狭く、家に囲まれて暗いし、隣の人なんか感じ悪いし…変な穴があるし…

 

 

私はあまり乗り気ではなかったのですが、息子はあの場所はいいよ!だって友達いっぱいいるもん!スーパーも近いし、コンビニも近いし、いいじゃん!

 

 

どうせママは仕事でいないじゃん!ずっと家にいないでしょ!お隣なんか関係ないよ!

 

 

まぁ、確かに…

 

 

何度か見に行くうちに、そこに家を建てたイメージができてきたので、その土地に決めることにしました。

 

 

そして、あの気になる穴は…井戸だったということを後から知ったのです。

 

 

持ち主さんは老夫婦でした。契約を交わすとき色々話してくれました。

 

 

持ち主さんは中古でその家を買ったそうです。その時から井戸の穴はあって、水は出ていないし危ないから蓋をしたということでした。

 

 

井戸って…昔はあそこから水が出てたってこと?とても不思議な感覚になりました。

 

 

そしてなんか怖い…そんな感覚でしたが、気にしていては家は建てられない!

 

 

気にしない気にしない…